熱中症
生活習慣病についてお話しする前に暑い季節となってきましたので先に熱中症についてお話しします。
この時期になると必ず聞く「熱中症」ですがさまざまな要因で発症します。①環境 ②からだ ③行動です。
- 環境
気温が高い
湿度が高い
風が弱い
- からだ
激しい労働や運動により身体に熱が生じる
暑い環境に身体が十分になれてない
- 行動
激しい運動
水分摂取不足
一例として上記などが挙げられます。
人間が体温調節するにあたり汗を出したりや皮膚温度を上昇させていきます。しかし外が暑く皮膚から逃げる熱が少なくなってしまったり、涼しい部屋にいるからと水分をとらずにいることで脱水により汗が出なくなります。こうした日常生活を送ることで、身体の中の水分バランスが崩壊し熱中症となってしまいます。
汗の成分はナトリウム51%、カリウム30%、アンモニア15%、その他マグネシウムやカルシウムとなっています。水分補給に関して、ミネラルウォーターを摂取することは間違っていません。ですが、熱中症予防と言った面ではスポーツドリンクや塩分入りタブレット、梅干しやつけものなど塩分も取れるものをお勧めします。利尿作用のあるカフェインを含んだコーヒー、紅茶、栄養ドリンクなどの多量摂取はお勧めできません。アルコールも同じです。アルコールは飲み物ですが補給すべき水分とは違うので摂取時にはその他の水分と一緒に飲むようにしましょう。
環境においては、涼しい環境づくりに心がけ、涼しい服装で過ごすことをお勧めします。シャワーや冷えたタオルなどで適宜身体を冷やすことも良いと思います。
熱中症警戒アラートが発表されていますが第一段階としてめまいや激しい筋肉痛、筋肉の硬直、大量の発汗がある場合は要注意です。環境を見直したり必要な水分を摂るようにしましょう。症状が緩和せず頭痛や気分不快、吐き気、倦怠感などが生じた際は医療機関の受診をお勧めします。